大河原町（おおがわらまち）は、宮城県南部の商業・行政拠点で、桜の名所「一目千本桜」が有名な町です。
基本情報
所在地：宮城県柴田郡大河原町字新南19番地
面積：24.99 km²
人口：約23,249人（2025年6月時点）
 
特産品・産業
農業：梅や枝豆、ブルーベリー、ゆずの栽培が盛ん。行政と住民が連携して地域振興作物の育成に力を入れている。 食品加工業：梅干しやゆず製品などを中心に、地場産品の加工・販売を通じて観光と物産振興を図っている。
商業・サービス業：国道4号沿いに商業施設が集中し、仙南地域の商業拠点として機能。
観光業：「一目千本桜」や「夏まつり」などのイベントを活用し、地域の魅力を発信することで観光客の誘致を進めている。

観光と文化
一目千本桜：白石川堤に咲き誇る約1,200本の桜並木。蔵王連峰を背景にした絶景は「日本さくら名所100選」にも選ばれています。春には「おおがわら桜まつり」が開催され、全国から観光客が訪れます。
佐藤屋邸：昭和初期の民家を活用した文化拠点。地域の有志による「佐藤屋プロジェクト」が運営し、イベントや展示を通じて町の歴史を発信しています。
大河原町民俗資料収蔵室：町の歴史や民俗資料を展示。地域の暮らしや文化を学べる施設です。
おおがわら夏まつり：仙南地域で最も歴史ある花火大会。音楽と光の競演が町の夜空を彩ります。
宿場町の歴史：江戸時代には奥州街道の宿場町として栄え、仙台藩の直轄地として御仮屋（代官所や藩主の宿泊施設）が置かれていました。
桜のまちづくり：大正・昭和期に実業家・高山開治郎氏が桜の苗木を寄付・植樹したことが「一目千本桜」の始まり。町民や高校生、団体が協力して保護・育成を続けています。
伝統行事・イベント
おおがわら桜まつり（4月1日〜13日）:白石川堤に咲き誇る「一目千本桜」を中心に開催される春の祭典。蔵王連峰を背景にした絶景とともに、屋台やライトアップも楽しめます。
秋葉大権現例大祭（4月第1日曜）:繁昌院（東の寺）で行われる火伏せの神様を祀る祭り。地域の安全と繁栄を願う伝統的な行事です。
おおがわら梅まつり（6月下旬の日曜）:梅の収穫を祝うイベントで、地元産の梅製品販売や体験企画が人気。町の特産品である梅をテーマにした地域密着型の祭りです。
おおがわら夏まつり（8月中旬土曜）:白石川公園で開催される花火大会。仙南地域で最も歴史ある夏の風物詩で、音楽と光の競演が夜空を彩ります。
おおがわらオータムフェスティバル（10月下旬日曜）:秋の観光イベントとして白石川公園で開催。地元グルメやステージイベントが楽しめ、紅葉とともに町の魅力を満喫できます。
 
最近の動向（2025年）
宮城県大河原町では、令和7年度から「第3期まち・ひと・しごと創生総合戦略」が始動しました。人口減少や少子高齢化への対応として、2050年に人口2万人維持を目標に掲げ、地域ブランド化やデジタル活用、安心して暮らせるまちづくりを推進中です。また、「千本桜スポーツパーク」整備など交流拠点の充実も進められています。